「自社でオリジナルコンテンツを作成・運用したいけど、どうやって始めればいいのかわからない」「コンテンツに時間やコストをかけられない」このような企業様からの声をよく耳にします。実際に私が様々なWebサイトを見ていく中で、コラムの最終更新日が1年前だったり、片手で収まるほどの記事数しか掲載されていなかったり…そんな状況のコラムページを見かけます。「そこまで手が回らない」というのが担当者様の本音でしょうか。しかし、Webサイトに訪問してくれる人(流入数)を増やすために、コンテンツはとても重要な役割を果たしています。「手が回らない」と後回しにしてしまうのはもったいないです。さらにここでお伝えしたいのが、”オリジナル”のコンテンツであることへのこだわりです。なぜオリジナルである必要があるのか、そもそもオリジナルとは何を指すのか。そこから理解を深め、オリジナルコンテンツを作成・運用していくきっかけとなれば幸いです。
※本記事ではコンテンツをライティングに絞って解説しています
オリジナルコンテンツとは
オリジナルコンテンツとは、他社のサービス(商品)には置き換えることができない、自社ならではの情報を取り入れたコンテンツのことです。具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 事例やノウハウをまとめたもの
- 独自の調査やアンケート結果に基づいたもの
- 体験談やインタビューなど、自身の経験や意見に基づいたもの
事例やノウハウ
事例やノウハウは、サービス(商品)を利用しているシーンを具体的に想像しやすくする効果があります。導入事例や成功事例から、サービス(商品)によってどのように悩みを解消できたのか指南します。自社サービス(商品)と事例の掛け合わせによってオリジナルのコンテンツが完成するだけでなく、サービス(商品)に対する信頼をユーザーから得ることにも繋がります。
ある飲食店では、人手不足により休憩時間も十分に取れないことで、アルバイトから不満の声が上がっている。アルバイト募集に時間もお金もかけることができない、且つアルバイトもだんだんシフトを入れたがらなくなってしまい、さらに人手不足が加速…
独自の調査やアンケート結果
企業が自ら実施した調査やアンケートの結果をまとめたコンテンツは、自分たちしか発信することができないオリジナルの情報となります。
「転職エージェント会員登録者200人に聞いたアンケートによると、6割以上が残業の少ない企業を第一希望として探していることが分かった。求人ページに月の平均残業時間が記載されていない企業は、応募者数が少ない傾向にある。」
体験談やインタビュー
実際に体験したことやインタビューによる、経験者のリアルな声を情報としてコンテンツにします。体験したことで得られる気付きや感じたことは、サービス(商品)の購入を検討しているユーザーを後押しする情報となります。
予約が取りやすいと謳っているヨガスタジオ。半信半疑でいたものの、実際に通っている友人によると、レッスンを受け終わったら次の予約をその場で取ってくれるため、今まで予約が取れなかったことはないとのこと。「それなら私も通ってみたい!」という気持ちになり、申し込むことを決意。
経験したことは事実として発信することができるため、それだけで信憑性があり、価値ある情報としてユーザーに届けることができます。ユーザーの不安や疑問を解消することで、検討→購入といった、心理変容を促すことにも繋がります。
オリジナルコンテンツの重要性
コンテンツが自社独自の内容であることによって、ユーザーに価値のある情報を提供でき、Webサイトやサービス(商品)の信頼性を高められます。
オリジナルで有用なコンテンツを”質の高いコンテンツ”として検索エンジンは評価しています。そのため、ネットで調べものをしたユーザーの検索結果画面に自社ページを上位表示させるには、オリジナルコンテンツであることが重要なのです。
ではなぜ、検索結果画面に上位表示させる必要があるのか。ぜひ皆さんも日々の検索シーンを思い返してほしいのですが、ネット上で知りたいことを検索かけたとき、どのサイトページをクリックしますか?
私がSNSでオンラインアンケートを行ったところ、100人中68人が1位に表示されているサイトページを最初にクリックすることが分かりました。多くの人が上位サイトを見ていることから、ユーザーに認知してもらう、サイトに訪問してもらうには、自社サイトを上位表示させる必要があります。
繰り返しになりますが、ユーザーにサイト訪問してもらうために、以下3つのステップをイメージしておきましょう。
- 自社オリジナルのコンテンツを作る
- 検索結果画面に上位表示させる
- 検索ユーザーにクリック(認知)してもらう
では、オリジナルコンテンツはどうやって作成すれば良いのでしょうか?
ポイントを解説していきます。
- ユーザーのニーズや興味を満たしていること
- 自社サービス(商品)の特徴をアピールしていること
- 競合他社と差別化を図れていること
ユーザーのニーズや興味を満たしていること
そもそも、ユーザーが興味や関心を持つようなコンテンツでなければWebサイトを支持してもらうことは難しいです。
「そうそう!その答えが知りたかった!」「新しい情報を得られた!」このように、ユーザーの心に刺さるコンテンツは共感と感動を得ることができ、Webサイトに再訪問してくれる可能性があります。そのため、ユーザーのニーズを把握し、その答えとなる情報を提供して、ユーザーの満足度を高める必要があるのです。
アンケートや独自調査を行ったり、お問い合わせの多い質問から分析したりすることで、ユーザーのニーズから市場の動向までが見えてくるようになります。
アンケート項目によってユーザーの心理やニーズ、関心事など、見えてくることが異なるため、目的を明確にしたアンケートを実施しましょう。
自社サービス(商品)の特徴をアピールしていること
オリジナルコンテンツは、自社の強みや特徴を活かしてこそ成り立つものです。そのため、サービス(商品)の魅力や価値をユーザーに最大限伝えなくてはいけません。
商品開発に携わった社員に、インタビュー形式で商品に対する想いを語ってもらうコンテンツを作ったり、”お客様の声”と称して、サービス利用者にヒアリングを行い、感想や意見をまとめたページを設けたり。そのようにして、サービス(商品)を提供する側が思っていることと、サービス(商品)を受けた側が感じたことの2つの視点で特徴をアピールすることは、ユーザーにとって有益な情報となります。
競合他社と差別化を図れていること
「ネットで調べものをするとき、検索結果の上位何サイト分をいつも見ていますか?」とSNSでオンラインアンケートを実施したところ、100人中54人が3~5サイト、32人が6サイト以上見ていると回答しました。
多くの人が複数のサイトを見比べながら情報を集めたり、サービス(商品)の購入を検討したりしていることが分かります。つまり、他社サイトと比較されることが多いからこそ、自社独自の情報や見せ方で差をつけることによって、ユーザーに支持される確率を上げる必要があります。見せ方という点では、自社オリジナルのイラストや画像、動画も該当します。サイトの雰囲気やロゴに合わせた色使いを意識した図・表を作成するだけでも、ページ全体に統一感が生まれ、オリジナル性を生みます。
ユーザーのニーズや興味を満たすこと+自社サービス(商品)の特徴をアピールすることが他社との差別化に繋がっています。
これらを網羅することが、オリジナルコンテンツ作成のポイントです。
オリジナルコンテンツの課題
オリジナルコンテンツの重要性は分かったものの、作成するまでには、キーワードやテーマ選定から構成・リサーチ・ライティング・編集・公開・運用まで数多くの工程を踏みます。
そのため、
・コンテンツの作成に時間やコストがかかる
・専門的な知識やスキルが必要
・運用していくための担当者を置かなければいけない
といった課題があります。
ユーザーのニーズや市場を踏まえながら施策キーワードを考えたり、SEOの観点から検索結果に上位表示させるための施策や運用を続けたり、自社で全てを担うのは容易ではないですよね。
そこで私たちは、オリジナルコンテンツの企画・作成・運用をワンストップで支援するサービスを提供しています。お客様のサービスや商品理解を深めることから始め、既存のコンテンツやWebサイトを分析して”お客様専用”のコンテンツを作っていきます。人も案件も多く1記事に注力していられない大手とは違い、お受けできる案件が限られている私たちは、1社1社と真剣に向き合いながらコンテンツを作り上げていくことを強みとしています。
コンテンツの作成や運用にお悩みを抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。
これに当てはまったらありきたりなコンテンツかも!?
ライティングディレクターとして、ひと月に約80本コラム記事を見ている私が調べた、オリジナルとは言い難い…そんなコンテンツに共通している特徴をまとめました。
いかがでしょうか?業界やジャンルは限定せず、5,000文字程度のSEOライティングという条件で見比べた私なりの見解となります。
ぜひ、自社サイトに置き換えてみてください。1つでも当てはまったら見直しをおすすめします…。
オリジナルコンテンツの作成方法
では、ありきたりになってしまっているコンテンツを何から改善すれば良いのか。オリジナルコンテンツのあるべき姿から考えていきます。
まず、コンバージョンを促進させるために、①サービスに繋げたコンテンツの方向性を設定します。(ユーザーに次の行動を起こしてもらうための道筋を考えるイメージです)ここの設定がきちんとできていないと、進めていく中でコンテンツの内容がブレてしまい、サービス(商品)と一致しなくなってしまうことがあります。そして、②ニーズの理解と解決策をセットで提示します。ユーザーが検索するシーンから想像し、どんな課題や悩みを抱えているのかを把握します。ここで大切なのが、ニーズを喚起して終了ではなく、サービスに落とし込む解決策をユーザーに教えてあげることです。「〇〇に悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか」と言っておきながら、解説ばかりで具体的な解決策が出てこないない…そんなコンテンツを見かけます。これではユーザーの満足度を上げることや支持を得ることはできません。ですので、ニーズと解決策は必ずセットです。次に、③検索結果に上位表示させるための独自情報を盛り込みます。ここでの独自情報は、施策キーワードに合わせたものです。設定したキーワードで検索するユーザーのニーズから逆算して、その答えとなる独自の調査やアンケート結果、利用者の声を活用します。最後に、④施策キーワードに対する網羅性を考えた構成を設計します。上位表示されているWebサイトページ=検索エンジンからの評価が高いため、見比べながら、評価される要素を自社コンテンツで網羅することで上位を奪取します。この①~④を踏まえたコンテンツこそが、オリジナルコンテンツのあるべき姿です。
最後に
私たちは、コンテンツの評価を上げることを目的としながら上位サイトに倣うことをゴールとはしていません。上位サイトと検索エンジンの評価軸から必要な要素を導き出し、私たちの効果実績を基に分析をしたうえでオリジナルのコンテンツを作ることにこだわりを持っています。新規作成だけではなく、既存コンテンツの情報更新やリライトを行いながら、”運用し続けること”を私たちは提唱していますので、運用方法に関するご質問も承っています。「オリジナルコンテンツの作成方法①~④を本格的に取り組んでいきたい」「コンテンツは作成しているけれど、これを機に見直したい」「オリジナルコンテンツを作成してほしい」と言った声にもお応えします。
これまで、業界・ジャンルを問わず数多くのコンテンツを作成してきた実績がございますので、まずはご状況をお伺いしながら、ご相談に対してご回答・ご提案させていただきます。